そうすれば2人で弘人を探しに行くことができる。


我ながらいい案だと感じて玄関を入った。


そのとき、小さな青い靴が叩きに脱ぎ散らかされているのが視界にはいり、くるみは動きを止めた。


「ねぇ、この靴って……」


後ろにいる祐次にそう声をかけたときだった。


突然2階から女性の悲鳴が聞こえてきて2人は目を見交わせた。


今家には聡子しかいない!


息を飲んで階段を駆け上がる。


その後ろを祐次がついてきた。


「お姉ちゃん!?」


声をあげながら聡子の部屋のドアを開けた瞬間、信じられない光景が飛び込んできた。


聡子は床に押し倒され、その上に小さな体がのしかかっている。


聡子の服は半分脱がされ、白い下着があらわになっていた。


それを見た瞬間くるみの頭は真っ白になった。


これはなに?


一体なにが起こっているの?


理解が追い付かず棒立ちになる。