(鋼のサソリは強敵と言われているモンスターだ。

でも、そんな強敵も私の重殺剣の敵ではない!)



鋼のサソリは尻尾にある毒針でマギーに攻撃を仕掛けてきた。



でも、マギーはその攻撃をかわそうとはせずに、逆に前へと踏み込んでいった。



そして中段に構えた剣を横になぎ払い、鋼のサソリの殻の固さももろともせずに、鋼のサソリの尻尾を一撃で斬り落とした。



そのとき、鋼のサソリは不気味な叫び声を上げたが、マギーのすさまじい集中力は、その不気味な叫び声をすらを完全に遮断していた。



そしてマギーは最も得意とする上段の構えに入り、鋼のサソリの頭の方へと踏み込んでいった。



「くらえ、重殺剣!」



マギーは上段の構えから両手で握りしめている重く巨大な剣を振り下ろした。



そしてマギーの重殺剣は、高い防御力を誇る鋼のサソリの頭をたったの一撃で斬り裂いた。



マギーのすさまじい戦いぶりを近くで見ていたブライアンは、マギーの戦いのカッコ良さに称賛の声を上げていた。



「やるな、マギー。

さすがは最強の剣士だぜ!」



鋼のサソリを倒した後も、マギーはまるで剣の神が乗り移ったかのように、次から次へと敵を斬っていった。



そしてその度に、国宝級と言われているマギーの大きな胸が、左右に大きく揺れ、マギーの剣で斬られた敵の屍が増えていく。



敵のモンスターたちは少しもマギー・フォーの前進を止めることができなかった。



そして、ブライアンとマギーが圧倒的な強さを見せつける中、怪しげな黒いマントを身にまとった敵がブライアンの前に現れた。