「妖怪バスターの末裔だか何だか知らねぇけど、舞ちゃんを助けるのはオレだからな。
夢の中の世界では思いが強いヤツが最強なんだろ。
だったらオレは誰にも負けねぇ。
もちろん、お前にも」
それは桜介から時宗に対する宣戦布告だった。
時宗はおそらく少しも桜介を意識していない。
でも、桜介はめちゃくちゃ時宗を意識していた。
世の中に絶対に負けたくない相手がいるとしたら、それは間違いなく時宗だ。
桜介はそう思って、パーフェクトな男、時宗をライバルに見定めていた。
「ちょっと桜介。
時宗君は仲間なのに、どうしてそんなにつっかかるの?
今は力を合わせなくちゃいけないときなのに」
愛理のいつものお説教も今の桜介には通じなかった。
「オレが時宗に負けたくねぇっていう気持ちは理屈じゃねぇんだよ。
どうしても負けたくねぇから絶対に負けねぇ。
オレが絶対に勝つんだよ!」
愛理は桜介の子供じみたその言い分に思わずため息をついていた。
「桜介はバカだよね。
私には桜介の気持ちがわからないよ」
今までずっと同じ時間を過ごしてきた桜介なのに、桜介の気持ちがわからないときが愛理にはあった。
時宗には時宗の良さがあって、桜介には桜介の良さがある。
それなのに、もしかしたら桜介はたくさん持っている自分の良さに少しも気づいていないのかもしれなかった。
「愛理ちゃん、カノンは桜介君の気持ちが少しわかります」
カノンはそう言って、愛理に微笑みかけていた。
「男の子にはきっと絶対に負けたくない相手がいるんです。
マンガとかでもよくありますよね。
それがきっとライバルです!」
愛理はカノンの言葉に少しだけ納得していた。
絶対に負けたくない相手……、それがライバル。
夢の中の世界では思いが強いヤツが最強なんだろ。
だったらオレは誰にも負けねぇ。
もちろん、お前にも」
それは桜介から時宗に対する宣戦布告だった。
時宗はおそらく少しも桜介を意識していない。
でも、桜介はめちゃくちゃ時宗を意識していた。
世の中に絶対に負けたくない相手がいるとしたら、それは間違いなく時宗だ。
桜介はそう思って、パーフェクトな男、時宗をライバルに見定めていた。
「ちょっと桜介。
時宗君は仲間なのに、どうしてそんなにつっかかるの?
今は力を合わせなくちゃいけないときなのに」
愛理のいつものお説教も今の桜介には通じなかった。
「オレが時宗に負けたくねぇっていう気持ちは理屈じゃねぇんだよ。
どうしても負けたくねぇから絶対に負けねぇ。
オレが絶対に勝つんだよ!」
愛理は桜介の子供じみたその言い分に思わずため息をついていた。
「桜介はバカだよね。
私には桜介の気持ちがわからないよ」
今までずっと同じ時間を過ごしてきた桜介なのに、桜介の気持ちがわからないときが愛理にはあった。
時宗には時宗の良さがあって、桜介には桜介の良さがある。
それなのに、もしかしたら桜介はたくさん持っている自分の良さに少しも気づいていないのかもしれなかった。
「愛理ちゃん、カノンは桜介君の気持ちが少しわかります」
カノンはそう言って、愛理に微笑みかけていた。
「男の子にはきっと絶対に負けたくない相手がいるんです。
マンガとかでもよくありますよね。
それがきっとライバルです!」
愛理はカノンの言葉に少しだけ納得していた。
絶対に負けたくない相手……、それがライバル。



