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友江と出会ったのは妻と婚約してすぐの時だった。


妻と共に結婚式場を訪れた時に、友江はそこの職員として働いていた。


黒いスーツに身を包み、ダイヤのネックレスをつけた友江はスッと背筋が伸びていて凛々しく見えた。


後ろで1つに束ねた長い髪の毛は艶やかで、友江の隣を歩くと花のような香水の香りがした。


始めて会ったその時から、俺は友江に惹かれていたことは確かだった。


けれど、本気の恋ではない。


あわよくば関係を持ちたいと思う、ただそれだけのものだった。


友江は結婚式の準備に関してもとても親切、丁寧に教えてくれた。


仕事のできる女は嫌いじゃない。


いつもきっちりとしたスーツに身を包んでいるから、余計にその殻を脱がしてやりたいと思うようになっていた。