『現王妃山口神菜は本日で王妃をやめます。』


放送した。悔しかったけど、そうするしかなかった。




『か、神菜!ど、どういうことだ!ま、まさかお、俺をう、裏切るのか?』


『違うよ』

『そうだろ?』


こうなることはわかってたのに涙がポロポロと出てくる。

『か、神菜?』

『ご、ごめんね。裏切るわけないじゃんっ。私といたらすいまで危なくなって、そっその、李理愛が、王様のすいを倒すから…』

『李理愛が、お、俺をた、倒す?』

『うん。企んでるよ。絶対。それなのに私がいたら、余計ね』


『次の王妃は必ず李理愛。ってことか?いや。そうはさせない。神菜の威厳を保つためにも』

『やめなよ。ルール破りの王様って言われて、間違いなく李理愛はその時を狙う。』


『神菜。俺。頑張るよ。信じて。』

『うん』