死んでしまいたいと、私は思った。


もう未来を予言する占い師でなくても、私の未来を簡単に言い当てることができた。


私は殺人の罪で有罪になり、長い刑務所暮らしをするだろう。


そして出所したあとも、仕事もままならず、周りの人たちから後ろ指をさされ、生きていくのがやっとの生活をするだろう。


もはや、未来を予言するまでもない。


未来のシナリオを書き換えることもできない。


私は、別れ道のない一本のレールを辿っていくように、そういう生き方をしていくに違いなかった。