私は、父とは顔を合わせないようにして、父に背中を向けた。


そして雪が降り始めた細くて、薄暗い道を歩き出した。


父から離れていく私に、父は声をかけるだろうかと、私はふと思ったが、私の後ろの方から父の声がすることはなかった。


寒さに震えながら歩く私の胸に、再び悲しみが襲ってきて、私の涙は止まらなかった。