僕は、彼女の質問に上手く答えられる事も有ればえ!?それが疑問なのかと驚き上手く答えられない事もあった。


そういう時は武士道について話して誤魔化した。彼女は誤魔化したでしょと笑っていた。


ベンチから少し離れた場所に二人組の若い男がこっちの様子を伺っているのが、僕には見えていたが注意力が楽しさから散漫になっていた。


二人組の若い男が、ベンチの前に来た時にはしまったなと思ったが、どうにでもなれと開きなおっていた。


二人組の背の高い茶髪の男が、僕を無視して彼女に話しかけた。

ナンパだった。彼女は聞こえてないように僕に話し続けたが、僕は不味いなという気持ちが強く集中出来なかった。


こういう連中は、無視を嫌うし若くて綺麗な女のそういう態度を極端に嫌うのを何となく分かっていたからだ。


彼女もそれを知っててわざと無視したのかも知れない。

二人組は、背の高い茶髪と背の低いキャップの男で二人ともB系と言われる格好をしていた。


その似合わないのが、笑えたし彼女も僕もB系と言われる格好が嫌いだった。


僕達は今日は会う前からウェスタンブーツを履こうと言っていた。


何故かと言うと僕が古いウェスタンブーツをその頃愛用していて彼女はそれを気に入っていたからだ。


僕のウェスタンブーツは古着屋で偶然見つけた安物だったが、個人的に気に入り手入れもしていた。


彼女のウェスタンブーツは明らかに高そうで彼女に似合っていたが、本人は味わいがないと少し残念がっていた。