エゴイストよ、赦せ

その他

カジィ コウ/著
エゴイストよ、赦せ
作品番号
73926
最終更新
2009/12/21
総文字数
60,377
ページ数
128ページ
ステータス
完結
PV数
24,149
いいね数
0

ちっぽけな箱庭の中で

僕らは

たったひとつの灯に寄り添い

祈りながら過ごしていた

溜息で消えてしまわないように、と




不思議な女の子ローサと壊れかけの僕
ふたりで過ごした三カ月間





2008.07.18 完

2009.12.21 改訂版

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この作品のレビュー

★★★★★
2010/04/09 20:50
投稿者: 蜘蛛谷レンズ さん
誰もが皆エゴイストだから

本当は誰にも読ませたくない。 そんな独占欲さえ生まれる物語。 それが私のエゴイズム。 セピア色の中に溶け込んだ鮮やかな表現。 モノクロームの中に浮かび上がる滲み出す原色。 静かに奏でる音楽のように心に響き渡る描写。 全て自分だけの宝箱にしまってしまいたい。 心の色は時に澱み、澱を沈ませるけれど、撹拌されるとともに鮮やかな混ざり合う特色も併せ持つことさえ可能であると思わせる。 上澄みだけを綺麗と思わせることは簡単に出来るかもしれない。けれど、この物語は違う。 全てが混ざり合う、その意味がバランスを整え、人間を映し出す。 人は皆、エゴイストなのだから。 きっと貴方も……

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★★★★★
2008/10/13 23:49
投稿者: パンダオサコ さん
愛しい気持ち

. 誰かを愛おしく思う 不完全な自分であればこそ 不完全な人間であればこそ 沸き出る温かい感情までも、エゴイズムなのだとすれば 不完全な自分であればこそ 不完全な人間であればこそ 赦せるのでしょう きっと… クールな第一印象からは想像できない温かな読了感が、とても素敵な作品でした。 .

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★★★★★
2008/07/23 20:50
投稿者: 夏木エル さん
優しきエゴイスト

この物語には音が溢れています。 タバコが燃える音、 微かに揺れ瞬く音、 笑顔のこぼれる音、 涙が頬をつたう音、 悪夢に泣き叫ぶ音、 現実を嘆き憂う音、 彼女を愛し抱く音、 自分を許し歩む音、 優しきエゴイストが紡ぐ音と物語を、ぜひ味わってみてください。 気だるげな世界に身を投じれば、 あなたもきっと、数多の音の虜になります。

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この作品の感想ノート

>蜘蛛谷レンズさん

お久しぶりです。

二度も読んで頂いて、レビューまで! 
お褒めのお言葉に照れながらも、素直に言えば、嬉しさで一杯です。


>この文章、センス、少しでも分けて頂きたいです!

イヤイヤイヤ、むしろ…、
>上澄みだけを綺麗と~
このくだり、良いです。
こういう言葉を使いたかった、と思ってしまいましたよ。


随分長い間、新作をUPしていませんが、こうやってまたお越し頂いて、、、
そろそろ何か…UPを…と思うものの、いまいちすっきりしない作品ばかりで(笑)

また何かUPするようなことがあれば、時間がある時にでも覗いて頂けたら、と思います。

こちらこそ、ありがとうございました。

2010/04/12 07:19

お久しぶりでございます。

実は二度目の読了です
一度目は余韻に浸りまくってました。

とにかく、言葉に表し難く非常によがり倒すほど好きです。

この文章、センス、少しでも分けて頂きたいです!

何より描写が美しくもあり、言葉選びの秀逸なことこの上ない。

すっかり参っておりまする

嗚呼、この物語に出逢えて良かったと心から思うのであります。

僭越ながら、拙いレビューを残して行きますことお許しください。

素敵な物語をありがとうございました。

2010/04/09 20:45

>パンダオサコさん

こんばんは。
ご来訪ありがとうございます。

いきなり嬉しいお言葉ですね。
音楽のようなものなのかどうかは、自分でもわかりませんが、気持ち的にはそんな感じです。何でしょう、創造の根っこというか。よくわかりませんが(笑)
小説は難しいですね。文字だけで、というのは。


>“「愛する」という言葉”のくだりで、本当に胸を掴まれるような思いでした。

ありがとうございます。中盤は陰鬱だったかもしれません。もう少し、さらっと描いても良かったのですが、壊れる前の病んでる感をやり過ぎない程度に出したかったもので。

>そして、そんなちっぽけな人間同士だからこそ、愛おしい存在になり得るのかもしれませんね?

オサコさんの言葉に同感です。
誰かを求めたり、求められたりしながら、何処かで人は繋がって生きているんですよね。
なんだか自分が良いこと言った気がしてます(笑)

最後にあたたかな気持ちになっていただけたみたいで良かったです。

こちらこそ、ありがとうございます。丁寧な感想に、レビューまで頂けて、とても嬉しいです。


P賞、無事に終了しましたね。お疲れさまでした。
いえいえ、全然ですよ。申し訳ないという気持ちにはなりましたが、プレッシャーは特には。勉強になりましたし、自分は楽しんでましたよ。みなさんには感謝しております。
逆に、自分が「申し訳ない」等とお返事してしまった所為で、オサコさん達に余計な気を遣わせてしまったのでは、と今更ながら思いました。迂闊でした、すみません。

車座にもたまに顔を出すと思いますので、見かけましたら、よろしくお願い致します。

本当にありがとうございました。

2008/10/15 23:12

この作品のひとこと感想

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