『明けない夜なんてない』
なんて言うけれど、私にはそう思えなかった。
ずっと辛くて苦しい今から逃げ出したかった。
「じゃあ、2人で逃げようか」
そんな提案をしてくれたのは、学校で人気者の
君だった。
「絶対に凛月を連れ去るから」
憂鬱だった夏休み、私は彼と現実逃避の旅に出る。
☽︎︎.*・̩͙
どうか、あなたの夜が明ける日が来ますように。