「ねぇ田中さん、俺の彼女にならない?」
突然私にこんなことを言ったのは
みんなに笑顔を振りまく王子様でした。
*
*
*
「かっ、彼女って…」
「知ってる通り、友達以上の関係。」
「………えぇっ!!?」
「ただし、3ヶ月限定ね」
お人好しネガティブガール
×
いつもスマイル腹黒王子様
「田中さんに、ちょっと協力してほしいんだ」
「協力…?」
「キーキー騒ぐ女共をどうにかしたくてさ」
爽やかに笑ってるけど
目が笑ってないですよ、王子様…!?
*
*
*
「…田中さんは俺のものだって印、つけてあげようか?」
「困った顔されると興奮するタイプなんだよね、俺」
「バカ…煽んな」
3ヶ月限定のこの関係。
王子様に恋愛感情なんかないに決まってる
…のに。
「ねぇ、どうしてそんなに顔が赤いの?」
「…っ、」
お願いだから、王子様
そんなにドキドキさせないで。
【 葵 く ん 、 そ ん な に ド キ ド キ せ な い で 。 】
「…なぁ、言えよ。
俺のことが好きだって。」
*文庫化にあたり、タイトル変更致しました!
旧タイトル→君と私のレンアイ契約
ケータイ小説 野いちご

書籍化作品
作品番号
1467872
最終更新日
2021/12/12
葵くん、そんなにドキドキさせないで。
Ena./著
ジャンル/恋愛(純愛)
351ページ 完
PV数/13,920,780・総文字数/112,765
あらすじを見る
お人好しでちょっとネガティブな高2の華子。ある日校内の王子様的存在である葵に、“女避け”という理由で3ヶ月限定の彼女役を命じられてしまう。葵の笑顔の裏には、ちょっと腹黒くて意地悪な一面が隠されていた!始めは振り回されていた華子だけど、なんだかんだ優しい葵に惹かれていく。ところが葵から突然「終わりにしよう」と言われてしまい…?腹黒王子と地味子の恋に胸きゅん!!
- □葵くんって爽やかだよね。
- ■意識しすぎだよ、田中さん。
- □葵くんの目的って何だろう。
- ■田中さんは俺の彼女だからね。
- □本当の葵くんでいいんだよ。
- ■田中さんが良かったんだよ、俺。
- □葵くんに独占欲はありますか。
- ■田中さんにお願いがあるんだけど。
- □葵くん、この気持ちは何かな。
- ■田中さんは俺のこと好きじゃないよね。
- 華子ちゃん、俺は優しい男じゃないよ?
- □葵くんに合わせる顔がないや。
- ■俺は田中さんがムカつく。
- ごめんね、とか、絶対言わないよ?
- □葵くんの隣にいたいだけなの。
- ■田中さんなんか好きじゃないよ。
- □葵くんって本当に嘘が上手だね。
- ■田中さん、俺の言葉をよく聞いて。
- □葵くんが甘いです。
- ■可愛いこと言うのやめてよ、田中さん。
- □葵くんと私の恋愛契約。
- あとがき