かなさんのレビュー一覧

★★★★★
2022/01/30 23:14
ツンデレ最高…!!

ツンデレというジャンルがあるのは、とうの昔に知っておりました。でもこのお話を読んで、改めて思いました。 いやもうツンデレって最高の最強じゃん…!と!! 魔王の破壊力、ヤバいです。 さすがのゆきなさん、しょっぱなから笑いの爆弾を数えきれないほど落としてくれていて、笑いながら読んでいたの…ですが。 気がついたら、りのと一緒に魔王に萌えていました。悶えました。もう、めちゃくちゃかわいい。ツンデレって世界を救う…!! でもピンチに駆けつけてくれる魔王は、超ド級にカッコよかったです。互いに惹かれていく過程の描き方も、すっごくお上手。 テンポは良すぎ、出てくるキャラの個性がいい方向にぶっ飛びすぎ。 久々にどハマりしました。絶対書籍&漫画化してほしいです。

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★★★★★
2021/09/10 22:11
ネタバレ
両手じゃおさまりませんでした

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★★★★★
2021/08/27 03:01
ネタバレ
笑ってキュンとして悶え死ぬ

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★★★★★
2021/02/24 22:52
ネタバレ
きらきらと駆け抜ける

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★★★★★
2021/02/17 21:32
とくべつ、ということ

なんて愛おしいお話……! 胸が苦しくなるほど好きなフレーズが散りばめられてる、贅沢すぎる十九万字。 ただのキュンで終わらない、ただの恋で終わらない。ふたりの間に生まれたものは、愛だったなぁと思います。 佳月と昂弥だったからこそ育まれた絆。出会いは運命的なものがあるけれど、その運命を愛まで持っていけたのは、ふたりだったから。 そして、家族に対する感情の描写が本当に秀逸で! 好きや愛してるは、必ずしもそれ単体で存在するものじゃなくて。好きには嫌いがくっついていたり、愛には羨みという一面があったりする。 そのグラデーションみたいなものを、どうしてこうもうまく書けるのかなぁと、脱帽しました。 だれかと出会って、関係を築いて、積み重ねて……その中で相手の”特別”になる。 それはまぎれもない奇跡で、泣きそうになるほどの幸福だと、改めて教えてもらうことができました。

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★★★★★
2019/01/24 12:28
なんて強いメッセージ

いじめを苦に飛び降り自殺をはかった、主人公のゆり。死んだはずなのに、目を覚ますとべつの女の子になっていてーー。 * 練られた展開に、どんなラストになるのかとハラハラしながら一気読みでした。途中で、まさかこの子が、と驚かされたり、ラストまで読んでお話に張られた伏線の見事な回収具合に脱帽したり。 いじめを受ける側、する側、見ているだけの側。全ての立場に立って考えさせられるお話というのは、なかなかないと思います。それぞれの苦しみに共感できるとともに、それぞれに未来の光が感じられました。 作者さんが込めたとても強いメッセージがひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりました。たったの49日、でもそのたったの49日で、死 にたいが生きたいに変わる。世界が違ってみえる。全ては生きていればこそ。 素敵なお話をありがとうございました。

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★★★★★
2016/09/22 17:18
運命のひと

見た目は清楚・中身はオッサンな女子すみれは、ある日馴染みの居酒屋で、長身男に絡んでしまう。その相手はまさかまさかの、プロ野球選手でーー テンポ良く、可愛く、読みやすく。けれど登場人物の心理描写をとても大切にした文章に心をときめかせながら、あっという間に読み進めました。 大人ラブがたっくさん詰まっているけれど、主人公のキャラクターのおかげかどこか抜け感と可愛らしさがあって、くすりとしてしまったり。始終楽しかったです。 楽しいなぁ、楽しいなぁと読み進めていたのに、終盤の主人公のセリフ、「わたしを見つけてくれて〜」にたどり着いたときには、うっかり目頭が熱くなりました。 これを運命!と言わずしてなにを運命と言おうか!そんな運命の二人の、ドラマチックかつ胸キュンなお話。是非ご一読を。

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★★★★★
2016/09/22 08:54
感服

どこまでも精巧に練り上げられた、美しく表現豊かな文章で綴られた世界でした。 一冊の分厚い単行本を読んでいるみたいだった。世界の深さに、その深さを表す文章力と語彙力に、何度も感服させられました。到底わたしには書けない物語だと感じました。 よく見かける。声をかけた。そこから始まる、二人の友情。築かれていく、友情より家族に近い絆。深まる毎に、見えてくる影。 渡がその影を見せようと思えたのは、恒相手だったからなのだと思います。一言ではとても言い表せない壮絶な渡の過去に、渡自身に向き合えたのは、恒だったからこそなのだと思います。 一度だけで読み捨てることなどできない、大切なお話。けれど次読むときは本当に重みのある単行本で読んでみたい。そんな風に思える素晴らしい小説を、ありがとうございました。

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★★★★★
2016/08/20 03:18
どこまでも優しい物語

好きだった人が、友達の女の子と付き合いだした。昔は仲の良い家族だったのに、今は家の空気が悪い。積もって積もって、耐えきれなくて逃げた、その先で、環が出会ったのはーー この物語を読了してまず一言述べるなら、本当に始終、どこまでも優しいお話だったなぁ…ということです。 優しかった。お話の内容も、使われる言葉の響きも、表現の仕方も。 主人公の環に訪れた奇跡は一つだけじゃない。二つも、三つも。そのどれもに驚かされ、その奇跡の優しさに、思わず目が潤みました。すべてに、深い愛がありました。 自分の中で、勝手にねじ曲げていた世界。けれど、自分が変われば、そこに違うものを見つけられる。 明日から、世界を違う目で見られるような気がします。心に染み入るような、素敵なお話をありがとうございました。

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★★★★★
2016/05/20 11:12
じっとしていられない

高校生の片想いを、丁寧に、可愛く、優しく綴った、青春真っ只中のお話。 この作者さんのお話は、全部語り倒したいくらい大好きなのですが、これも!とても!とっても好きですどうしよう…!!(過呼吸) 曖昧な感情を、どうしてこうも上手く、文章に起こすことができるんだろう。片想いの心情にぎゅんぎゅん共感して、切なくて、嬉しくて、あんこちゃんと一緒になって一喜一憂して、登場人物みんな愛おしくて、書かれている文章が綺麗でやわらかくて可愛くて、お話まるごとぎゅうっとしたくなりました。 途中、ぼとぼと涙を落としてしまった。誰かを想うって辛いなぁ。辛いけど、他のなににも替え難い素敵な感情だなぁ。 沢山好きなシーンも文章もありますが、ラスト一ページの、終わり方がとてもとても好き。ずっと大切にしたくなるお話がまた一つ増えました。

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★★★★★
2016/05/20 00:10
とっっても好き

人類皆兄弟!思考の明るい女子高生香弥。隣の席の東堂くんとも友達になりたいけれど、いかんせん、東堂くんは全く話してくれなくてーー もう!もう!!このお話好きだー!!香弥ちゃん、女子キャラでトップレベルに好きかもしれない。可愛くて一生懸命で面白くて、本当に友達になりたいと思いつつ、香弥ちゃんの想いの揺れ動きに共感しつつ、東堂くんに悶えました…!東堂くんたら、どうしてそんなにときめかせるのがお上手なの!!好きです!! 胸キュン、笑い、青春、どの観点からでも最高潮に楽しめるお話。お話のテンポの良さ、場面の切り替え方もものすごく好みです。 大好きばかりのレビューになってしまいましたが、最後に一言。脇役の山本くんに幸あれ!!君のことも大好きだよ!! 本当に楽しいひと時をありがとうございました。

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★★★★★
2016/04/10 03:23
等身大のかっこよさ

好きな相手には、彼女がいた。切ない片思いをする主人公は、ある日幼馴染から「俺にしとけよ」と真っ直ぐな思いを向けられーー たくさん悩んで、ちゃんと行動して、人のために自分の気持ちを後回しにすることもできる。そんな主人公の咲彩に好感を抱くとともに、共感しながら読み進めることができました。 そして何と言っても虎ちゃん!!彼はかわいくてかっこいい!! 何て言うんだろう。間違うし、やつ当たっちゃうし、完璧じゃない男の子なんです。でもまっすぐに突き進む感じ、真似できないほど一途な感じに、等身大の高校生のかっこよさを感じました。背伸びしないかっこよさ、というものがあるんだなと思いました。 登場人物をみんな大切にしている作者さんだからこそのお話でした。切ないけれど、それ以上に可愛くて爽やかなお話をありがとうございました。

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★★★★★
2016/04/03 20:42
透明なお話

高校生の菜花はある日、校内でも有名なイケメン、琉衣斗から告白を受ける。どんどん琉衣斗に惹かれていく菜花。けれど、菜花には琉衣斗と付き合えない、重大な理由を抱えていたーー。 とてもとても、本当にとても丁寧なお話でした。菜花、琉衣斗、二人の気持ちの揺れ動きがひしひしと伝わってきて、お互いを想うことで変わっていく二人を見ていて、心が洗われていく気がしました。 自分はもういい大人なのに、このお話を読んでいると、一瞬で学生に戻ったかのような感覚におちいりました。 琉衣斗は、本当に一途で、芯からかっこいい男でした。そして、琉衣斗をそこまでかっこよくできたのは、菜花だからこそ。 人の気持ちを大切に描くことができる作者さまだからこその作品でした。素敵なお話をありがとうございました。

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★★★★★
2016/01/10 17:21
かわいくて、色んな要素を楽しめる

とある理由により、同い年の男の子と同居することになったひかる。第一印象は最悪。なのにまさか、その子が同じ学校で、同じクラスで、しかも入ろうと決めたサッカー部の部員だなんて…!! ところどころに転がる甘い展開にキュンとしつつ、サッカー描写もしっかりされていて、始終爽やかを感じられるお話。あっという間に読み終えてしまいました。 主人公のひかる、本当に真っ直ぐで頑張り屋さんな女の子なんだなぁと、読んでいて伝わってきます。サッカーにストイックでかっこいい相ヶ瀬くんと並んでいたら、きっとぴったりお似合いなんだろうな。ケンカごしのやりとりにも、にんまりほっこり。 この作者さんの文章やセリフは、いつも本当に丁寧だなぁと思うのですが、今回も同じく。甘さも爽やかさも、作者さんらしさも存分に味わえて幸せでした。

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★★★★★
2016/01/01 19:44
正夢?逆夢?

気になっているクラスメートに、とっても甘いセリフを言われる夢をみてしまった主人公。 正夢!?正夢なわけない。正夢だったらいいな。けれど現実は、真反対の展開でーー 夢をすごく上手に扱った短編でした!! 最後、夢のセリフが出てきたときは、きたー!繋がったー!!と、思わずにんまり。キュンと同時に、なんだか爽快感まで味わってしまったり。 夢の内容。現実。その書き分けも、お話全体の起承転結も、しっかりしていて……なのにだらだら長いわけじゃなく、テンポよくぎゅっとまとめられている。 そんなところも、短編としてとっても素敵でした。 新年にふさわしい、ハッピーで爽やかなお話。ぜひ読んでみてください。

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★★★★★
2015/10/07 14:31
感服のおもい

構成力と文章力に圧倒されました。なんだろう。読み終えてもなお、というか。久々に世界から抜け出せない感覚です。本当に感服の一言。 いつの間にか、泣いていました。 だれかが死ぬ、という物語は一貫して悲しいもの。けれど、その事象が涙を誘ったのではありません。 作者さんがつむいだ言葉や、人物たちの想い、築かれていった関係性に、心をつかまれて、深く感情移入していたから。このお話には、本物の恋と友情と、絆が描かれていたと思います。 本当に力をお持ちで、そして、それだけではない作者さん。彼女が書き上げたお話に出会えたこと。ヒィに、ミィに出会えたことが、今、とても幸せです。ぜひ、読んでください。

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★★★★★
2015/10/07 13:11
あたたかさに、心がふるえた

クラスでは目立たない存在の前原くん。実優にとっては、すこし特別で気になる存在。 けれどある日から、前原くんはイジメの対象になってしまってーー。 読み終えてまず……もう、大好き!! このお話、本当に好き。最初から最後まで。隅から隅まで、まるごとぎゅっと抱きしめたくなりました。 なんてあたたかさがにじむ物語なんだろう。主人公の実優ちゃんに感情移入して、切なくて苦しくて泣けてしまう場面もあって。実優ちゃんの素直さと優しさと、絞り出した勇気に、心が洗われるような気がしました。 やっぱり、この作者さんの文章が大好きです。このお話に綴られている登場人物たちが、大好きです。他者を思いやれ、その人の身になれる、優しい心をもった、作者さんが大好きです。 これからも何度も読み返したいと思う。

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★★★★★
2015/10/07 12:15
爽やかに駆け抜ける

バンド嫌いの高校生、結愛。彼らが生み出す曲を耳にしたときから、結愛の世界はめまぐるしく変わっていってーー。 バンドを、音楽を受け入れられなくなった過去。ラブソングを歌わない理由。 主人公の、そして周りの登場人物たちのフクザツな背景もしっかり書ききっていて、すごく納得しながら読めました。 しかも、しっかり書ききっているのに、決して重くない。間延び感や無理やり感がなく爽やかで、彼・彼女たちと一緒に青春を駆け抜けているかのような気持ちで、一気読みしてしまいました。後半につれ、どんどん展開が盛り上がっていきます。 作中に出てくる歌詞もとっても素敵!爽やかで一生懸命。等身大な恋のお話をありがとうございました。

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★★★★★
2015/04/10 10:38
走り抜けていた

陸上と恋をメインにした、実話小説。あたためるように大切に読んできましたが、後半は指が止まらなかった。 途中の駅伝のシーン。莉桜にたすきがわたる瞬間、なぜか涙があふれてきました。 陸上をしていたわけではないけれど、長距離のなんともならない苦しさと、走り終えたあとの鼓動、達成感。応援の声。頑張ったね、の声。全部全部よみがえって、実際に風を切っているような気持ちになりました。 莉桜も、桐島くんもとても大好き。夢に向かって懸命で、繋がりを大切にできる人たち。考えて、その場限りでない選択ができる子たち。キラキラしてるなぁ。眩しいなぁ。 本当に青春でした。弱さも強さも、若さも成長も、友達も恋愛も、全部が詰まってる。読み終えたあと、空を見上げて息を吸って、走り出したくなる。誰かを一途に思いたくなる。そんな、大好きなお話です。

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★★★★★
2015/02/22 19:39
懸命に生きていれば、そこには

彼氏と別れた直後に親に結婚をせっつかれ、どうしようもなくなった主人公が選んだのは、彼氏の代行を頼むことだったーー そんな展開から始まるお話は、決して主人公に優しかったり、都合の良い展開になるわけではなくて。人間関係の複雑さや冷たさ、会社のパワハラ。そして新たな職場での慣れない仕事や失敗。うう、と胸が締め付けられる。 けれど、そのどれもに対し、真摯で懸命に向き合い、選択をしていく主人公だったからこそ、切り開けた未来だったのかなと思います。謎に焦らされて読み進める中で、人物の気持ちの表し方や展開の丁寧さに、やっぱりこの作者さんだなぁと感じて、ほっこり。 これからの二人ももっと見ていたいなぁ。素敵なお話をありがとうございました。

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