黒愛−kuroai−

 



 ◇◇◇


日曜日、いよいよ柊也先輩の家に行く日。


午前中のテニス部の練習を、今日は見に行かなかった。


見ているだけと言え、屋外。
暑い日差しに汗をかいてしまう。


今日だけは、シャワー浴びたての綺麗な体で会いたい。




12時ちょうどに、柊也先輩からメールが入る。


今、テニス部の練習が終わったらしい。


数回メールをやり取りし、待ち合わせ場所を決めた。



彼の自宅は知っている。

片思い中に何度も通い、隠し撮りしたし、一月前に元カノの写真をポスティングしたばかりだ。



でもそれは秘密。

家が分からないと嘘を言い、近くのコンビニで待ち合わせることにした。



 ◇


13時、バスに乗り、待ち合わせ場所へ。

可愛い3段フリルの、黒いミニスカート。

甘めの淡いピンクのブラウス。

手土産は有名店のバウムクーヘン。

完璧でしょう。