黒愛−kuroai−

 


右足を上げ、扉をガンガン蹴り続けた。

20回目で、蝶番(チョウツガイ)が外れる。

大きな音が響き、外れた扉が床に落ちた。



デコボコに歪んだ扉、
壊れた蝶番…

あーあ、

このロッカー、もう使い物にならないね。




外に出る。

秋空高くに半月が見えた。


冷たい空気にぶるり震えた。

寒い…

早く帰ってお風呂に入りたい…



それからじっくり考える。

彼がもっと私を愛する方法を。


二人の愛の重さに違いがあるなら、同じにすればいいだけの話し。


片時も離れたくないと…
そう思わせてあげる。




 ◇


その日の夜、久しぶりに
“ケンイチ's collection”
を開いた。



片端から掲示板を読み漁り、
1時間後に目当ての物を見付けた。