黒愛−kuroai−

 


エアコンが冷風を吐き出す中、触れ合う体温が気持ち良い。

彼は優しく頬を撫でる。



「疲れたなら、眠っていいよ。
夕方起こすから」




そう言われ、幸せ気分の中、ウトウトまどろみ掛けた時、

ドアの向こうにガタガタと音がした。



続いて一階から、

「柊也いるのー?ただいまー」

女性の声がする。




柊也先輩が飛び起きた。



「ヤバッ!母さん帰って来た!
帰りは夕方って言ったのに、
チッ、早ぇな。

悪い、早く服着て。
俺、下行って時間稼いで来るから」




トントンと階段を上る足音が聴こえる。

柊也先輩は手早く服を着て、部屋を出て行った。



ドアの向こうに話し声を聞きながら、私も急いで服を着る。


乱れたベットを直し、避妊具の箱を枕の下に押し込んだ。