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柊也先輩の腕枕で、ベットに横になっている。
黒髪を梳(ス)きながら
「痛かった?」
と彼が聞く。
恥ずかしそうに目線を逸らし、答えた。
「痛かったけど…すごく幸せでした。
柊也先輩の彼女なんだなぁ…って実感できて、嬉しかった」
嬉しくて幸せだったのは、本当の気持ち。
それプラス、黒い快感も味わった。
目を閉じ、喘ぎながら思い浮かべたのは、女子達の顔。
元テニス部マネージャーの
“中沢亜子”
元友達の“由梨”
元カノジョの“清宮鈴奈”
テニスコートのフェンスを取り巻く、ファンの女子達と、
“双山春香−ブタ子−”
の顔も頭に浮かんだ。
頭の中の彼女達は、みんな悔しそうに睨んでいて、
先輩の感触より、それが極上の快感だった。


