黒愛−kuroai−

 


いよいよかと緊張したが、彼は私から離れ、スッと立ち上がる。



「俺、シャワー入って来る。
部活で汗かいたからさ。

……… 愛美も一緒に入る?」



「えっ!? 恥ずかしいです…

それに、朝と家出る前と、2回もシャワーしたので……」




赤くなりながら答えると、彼は笑って頭をポンポンしてくれた。




「すぐ戻るから待っていて。
…帰らないでよ?」



その言葉で、一緒にシャワーに入ろうと誘われた意味を理解した。

怖くなって、逃げ帰る心配をしていたみたい。



今日は覚悟を決めて来た。

一度決めた事は貫く性格。
そんな心配は必要ない




「待っています」

笑顔で答えると、彼は安心して着替えを手に、部屋を出て行った。