私をそうやって持ち上げるのはやめて。 私は体を起こして、台所へ向かう草太くんに言う。 「何も要らない。 もう何も要らないよ…」 「あっ、そうか。 ごめんね気が利かなくて」 何をそう動揺してんだろう。 「そういうことじゃない。 もう草太くんからの物、何一つ要らないよ。 もう別れよ。本当に。 学校でも私を気にかけないでね」 まだ完治してない体を無理矢理動かす。