草太くんのこの言葉を私は真に受ける。 虚ろな目をしていたら草太くんが慌てて私に話しかけた。 「滴! やっと気づいたんだ! 半日も返事がなかったからビックリしたよ」 「そう…」 私は草太くんの感動に、素っ気なく答える。 どうせ少し経ったらまた私を殴ったりするくせに。 「どうしたんだ? 滴… まだ体調がよくなってないんだね、なんか口にできそうなものを持ってくるから」