終礼は私のクラスが一番遅く終わった。 だから違うクラスの子からだったら、もう先に呼び出した場所に到着しているだろう。 それに比べて同じクラスの人だったら…。 まだここに残って私の様子を窺っているかもしれない。 ここはじっくりと推測してから、行動を起こす私だった。 ――――――――― あれから数分置いて、現在呼び出された教室が視界に入る範囲に立っている。 少し戸惑いを抱きつつ、教室へ足を踏み入れた。