いつの間に持ってきたのか、樹先輩はいつも準備万端だ。


私はそれを受け取り、優輝さんへと回す。


海の中じゃ動きが鈍くて、風であらぬ方向へ跳ぶボールを追うのはなかなか大変だ。


これ、いいダイエットになるかも。


なんて、1人考えたりして。


ひとしきり同心に戻って3人で遊んでいると、突然離れた道路から爆音が響いてきて私は思わず振り向いた。