*
「お待たせしましたー!うちの娘をよろしくお願いしまーす」
「ちょっ……お母さん!」
わざわざそんな注目を浴びるように声をかけなくてもいいってば!
すぐ前のお母さんの背中にそう念を送るけど、振り向いた本人は「なに?」なんて笑顔で返す始末。
いやいやいや、「なに?」じゃなくて!!
ただでさえこんなカッコ恥ずかしいんだから、こっそりと終わらせてよ。
お母さんの背中に隠れるようにこそこそとスタジオに入ると、横からまた派手な声が聞こえてくる。
「Wow,ミカ!すごくカワイー!」
「!!」
ちっ、チハル!
お願いだから、そういうことを大きな声で言わないで!!
真横に来たチハルを真っ赤な顔で見上げる。
するとクスッと笑って、私だけに聞こえるように耳元で囁いた。
花柄のワンピース。それにデニムシャツ。緩く巻かれた髪はふわりと鎖骨のやや下で揺れ、ワンポイントのカチューシャ。
そんな私は、普段と比べて確実に女子っぽいと思う。普段着ないものだから余計に気恥かしくて。
それでも、心のどこかでこういう女の子っぽいものに憧れてる気持ちもあったから、ちょっとうれしかったりして……。
「普段もカワイイけどね?」
「……ばっ、ばか!」
ぽすっと胸に手を振りおろす。
その手を掴まれた私は、わけもなくドキドキとし始めて。
ゆっくりと顔を上げると、勿体ないくらいの柔らかな微笑みのチハルが目に映る。
「お待たせしましたー!うちの娘をよろしくお願いしまーす」
「ちょっ……お母さん!」
わざわざそんな注目を浴びるように声をかけなくてもいいってば!
すぐ前のお母さんの背中にそう念を送るけど、振り向いた本人は「なに?」なんて笑顔で返す始末。
いやいやいや、「なに?」じゃなくて!!
ただでさえこんなカッコ恥ずかしいんだから、こっそりと終わらせてよ。
お母さんの背中に隠れるようにこそこそとスタジオに入ると、横からまた派手な声が聞こえてくる。
「Wow,ミカ!すごくカワイー!」
「!!」
ちっ、チハル!
お願いだから、そういうことを大きな声で言わないで!!
真横に来たチハルを真っ赤な顔で見上げる。
するとクスッと笑って、私だけに聞こえるように耳元で囁いた。
花柄のワンピース。それにデニムシャツ。緩く巻かれた髪はふわりと鎖骨のやや下で揺れ、ワンポイントのカチューシャ。
そんな私は、普段と比べて確実に女子っぽいと思う。普段着ないものだから余計に気恥かしくて。
それでも、心のどこかでこういう女の子っぽいものに憧れてる気持ちもあったから、ちょっとうれしかったりして……。
「普段もカワイイけどね?」
「……ばっ、ばか!」
ぽすっと胸に手を振りおろす。
その手を掴まれた私は、わけもなくドキドキとし始めて。
ゆっくりと顔を上げると、勿体ないくらいの柔らかな微笑みのチハルが目に映る。



