どうして雪はそんなことを言うの?


―…また約束を破るの?



「離れないって約束した…!破っちゃやだ!……2度も雪は破るの?」



雪…嫌だよ。
邪魔になんかならない―…。

あたしは雪がいなきゃ嫌なの―……。


雪もそうでいてよ。

あたしがいなくても生きていける人になんかならないで。

笑っていけるような人にならないで。




―…あたしを1人ぼっちにしないで?




「雪…」

「柚?」

「あたしは…頼りたくないんじゃないの。」

「え?」

「雪は…美世ちゃんのだから…。あたしは邪魔になっちゃうの。だから…頼らないようにしなきゃって…。泣いても雪はもう来ないんだって―…」


あたしは全部話した―…。だってそうだから。



「…美世?誰それ」

「へ…?」