「おっせーな…」
「話が長引いてるんじゃない?ギャルっぽい人たちだったし」
星川が言うなら……
そうなのか?
話が長引いてるだけなのか―…?
なんか引っ掛かる…。
胸がざわつく。
―…柚?
「あのざま…超うけるんですけどぉー」
廊下でケバそうなギャルが話してる。
―…うっせーな。
黙れ。
「…あれ?さっきの柚希呼び出した人たちじゃない?」
「確かあの人たちだったと思う…」
優衣と星川が話してる。
あいつらが呼び出した奴?
なんであいつらはいんのに柚は来ねぇんだ?
「なんか…おかしくね?」
海が重い空気の中口を開いた。
―…おかしい。
なんか…おかしい。
落ち着かねぇ……。
「あたし…柚希に電話する!」
「じゃああたしはメール!」
「「俺らは探してくる!」」
俺たちはもう授業が始まるというのに駆け出して、
柚希を探した―……。