「はぁっ……はぁ…」


階段きっつ……

つか柚希……大丈夫か?



「ゆっきぃ……」


どこかで柚が呼んでる。



―…柚今行くから待ってろ


俺は走った。

柚の側に行きたくて。

慰めてやりたくて。

抱き締めてやりたくて。



―…不安にさせたくなくて。