「そ?んじゃ桜と帰るわ」

―ズキッ…


胸が痛いよ…。

張り裂けそう……


「桜用意出来た?」

「あ、待って!」


そう言ってあたしの前に来て…


―バシンッ……



「っ…!」


あたしは星川さんに頬を叩かれた。


ど…うして…?

血の味する……。
口を切ったのかな…?



「雪にもう近づかないで!彼女でもないくせに!幼なじみってだけでズルい!」




それだけ残して星川さんは雪都を連れて出ていった―……。