「あれ?海くんは?」
「あぁ―…屋上だと思う」
「優衣ちゃんの所か」
「うん」
海の言った言葉が頭の中をグルグルしてる。
俺が柚希を壊す?
好きなのに?
なんで俺が―……?
「あ、もう時間になる!早く食べて!」
「あ…おう」
急いで食べてギリギリに席に座った。
「柚希ー今日当たりそうなの〜」
「見せてって事?」
「うん!」
「いいよ」
「ありがとう!だから柚希はモテるんだよ」
「ありえない事言わない!ほら前向いて!」
「ほーい」
いつもと変わらない笑顔で
いつもと変わらない口調。
なにが違う?
今の俺には柚希の事がわからない―……。