あぁ…。

またつまんない1日が始まる…。

学校休もっかなー…




ーバンッ



「いつまで着替えてんだよ!トロいんだよ!」

「なっ…!乙女の部屋に勝手に入るなぁ!!」

「ぉわっ…!」



あたしは雪都を部屋の外へ追いやった。

我ながらすごい力…!




「はやく着替えろ!遅刻すんぞ!」

「うるさい!そんなのわかってる!」



はぁ…可愛くないなぁ、あたし。

もーちょっと可愛く産まれたかった…。


「おい、雪都!」

「優にぃ…」

「柚希を急かすな!トロイ柚希が早く着替えられるわけねぇだろ!」




…え?

なにこれ…すっごいすっごい…


「腹立つー!!」

「叫んでないで行くぞ!」



そう言ってあたしの手を強引に掴んで家を出る。



「手…///」




無意識で雪都がやってる行動一つ一つに、

ドキドキしてるのはきっとあたしだけ。


雪都はこんな行動…


なんにも考えないでやってるんだろうなぁ…


「雪…」

「ん?」

「大好きだよ…」

「俺も。」


“幼なじみ”としてじゃないんだょ―…?

気づいてよ、雪都。




苦しくて死んじゃいそうなのに。