「あたしは、ジューク様に血を飲ませれば良いんですね?」

キサラの言葉にメルリナはホッとした表情を浮かべる。


キサラの血を飲むどころか、いつも通り街に下りて他の娘の血を飲んでいるジューク。

彼自身にキサラの血を飲むつもりはあるのかどうか。


それでも、ずっと不安を抱えていたメルリナは安堵した。

キサラがドキリとする微笑みを浮かべ、「ありがとう」と言った。