赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「実は……結婚式の話が出た頃からずっとプロポーズをしようと思っていたんだ」

「えっ!?」

さらりと口にされた言葉に、キサラは本気で驚いて声を上げた。


(そんなに前から!?)


「だが、『嫌だ』という答えが返ってくるのではないかと不安になって……ズルズルと昨夜になってしまった」

「……嫌だ、なんて……」


結婚式を翌日に控えているというのに――いや、それ以前に結婚に反対していたわけでもないのに、プロポーズを断る様なことを言うわけなどない。

それを不安になるなどおかしなことだとキサラは思う。