赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

(この格好で吸血鬼とか、反則でしょう……)

太陽の様な金の髪に純白の衣装。
寧ろ天使などにしか見えない。


これほどまでに美しい人の横に立たなくてはならないなんて……。

(神様って不公平だわ)

ジュークの姿に見とれつつも、心の中で不平を呟くキサラだった。



そんなキサラの心情など知らないジュークは、彼女の目の前に立つとこう言った。

「キサラ……本当に、綺麗だ」

その言葉にも表情にも嘘をついている様子は無く、本気でそう思っているのは見て取れた。


だがキサラは叫びたかった。

(貴方の方が綺麗です!!)

と……。


叫ばずに済んだのは、彼の言葉が嬉しくもあり恥ずかしくもあったから。

まさに言葉が出ないという状況だった。