赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

ドクン、と心臓が跳ねる。

昨夜プロポーズの返事をした後、そのまま泣きながら寝てしまって呆れられていないだろうか?

そんな心配をよそに、ジュークは室内へと入って来た。


「すまないが、少しキサラと二人だけにしてくれないか?」

お互いの姿をちゃんと見るより先に、ジュークは部屋の中に居る者たちにそう告げた。


「式までそれほどお時間はありませんので、少しだけですよ?」

セラが釘をさすと、室内にいたキサラとジューク以外の人達は部屋を出ていく。


ドアが閉められ二人きりになると、ジュークが近づいて来る音が聞こえたのでキサラもイスから立ち上がり彼の方に向き直った。


「っ……」

軽く息をのむ。

白のタキシード姿のジュークはいつにも増して美しく見えたから。