赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

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薄く化粧をし、髪を結い上げ、純白のドレスを着る。

鏡の中にいた自分は、どこから見ても恥ずかしくない立派な花嫁だった。


腫れていた目はセラがすぐに冷やすものを持ってきてくれたため、なんとか準備を始める前には引いていた。


(本当、助かったわ……)

目の下にクマがある花嫁は避けられたが、代わりに目が腫れている花嫁なんて冗談じゃなかった。

それだったらクマの方がまだマシだ。
化粧で何とか誤魔化せるかもしれないのだから。


セラに指摘され慌てたが、彼女のおかげで目の腫れた花嫁にならずに済んだ。

(セラさん様々ね)


心の中で感謝していると、軽くドアがノックされジュークの訪問が告げられた。