赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「はい……はい!」

もう胸がいっぱいで、それ以外の言葉が出てこない。

代わりに、ジュークの胸に顔を埋《うず》めギュッと抱き返していた。


不安と緊張で眠れなかったキサラだったが、ジュークのおかげで安心と幸福に満たされる。

彼の体温が心地良いこともあって、キサラはいつの間にか眠ってしまっていた。




翌朝、起きた時には部屋にジュークの姿はなかった。

一瞬プロポーズされたのは夢かとも思ったが、すぐに違うと否定する。


(ううん。確かに昨晩ジューク様にプロポーズされた)


彼の声も、ぬくもりも、泣くほどに嬉しかった幸福感も。
全てハッキリと覚えていた。