赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

ジュークは一呼吸置き、キサラの頬から手を放す。

そして今度は両手で彼女の左手を包むように握り、祈るように口を開いた。


「赫《かがや》く俺の太陽。俺と結婚してくれ。ずっと、傍にいて欲しい」

「…………」


言われた言葉がプロポーズだと理解するのにたっぷり十秒くらいはかかってしまった。


理解して、真っ先に思ったのは“今更?”だ。

もう、明日結婚するということは決まっている。


今こんなことを言って何の意味があるのだろう? と。



でも、ゆっくり噛みしめるようにジュークの言葉を反芻《はんすう》すると、じんわりと心が温かくなってきた。