赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「まあいいではないですか。後はジューク様がキサラ様のお相手をなさるのですから」

セラは謝罪の言葉を一切口にしなかった。
やはり少しも悪いとは思っていなかったようだ。


(ううっ、ちくしょうセラさんめぇー)

心の中で恨み言を言った。


「当然だ。お前に任せてなどおけるか」

「あ、わわっ」

ジュークはセラにそう言い捨てると、キサラには何も言わずダンスのリードを始めた。

そのせいで少し足がもつれてしまう。

だがリードの上手いジュークはバランスを崩したキサラを支え、そのままダンスを続けた。