赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「……」

(……叩き疲れたって……。セラさん自身の都合なんだ……)


やはり酷い。


それに指導が身のこなしからダンスに変わったからと言って痛いのが変わるわけではない。

変わるとすれば、痛い場所が背中から足へと変わるだけだ。


普通、ダンスのレッスンをする場合リードして教える側が足を踏まれるものなのだが……。

「ぐぎゃぁ!」

何故か踏まれるのはキサラの足なのだ。


「キサラ様。いつも言っておりますが、悲鳴もお淑《しと》やかにお願いします」

「そんな事言ったって……」