赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

思わず声が裏返ってしまう。

仕方ないだろう。

何故なら、キサラの腕を掴んでいない方の手が腰のあたりを撫で始めたのだ。
しかも動きが何だかいやらしい。


「じ、ジューク様!?」

彼の行動の意味を予測する事は出来たが、それすらもしたくなくてただ彼の名前を呼ぶ。

だがそれはジュークを止める呼びかけにはならない。


腰を撫でていた手が徐々に上がって来て、キサラはやっと彼の名前以外の言葉を口にする。

「だっダメです! それ以上は本当にダメです!!」

身を捩《よじ》り叫んだキサラに、ジュークはやっと口を開いた。