赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

ジュークはそんな言葉などもう聞きたく無かった。

抑えていた怒りも最早爆発寸前だ。


「血を飲まないのなら、貴方にとってその子は不要でしょう?」

(不要なわけあるか。寧ろ逆だっ!)


「要らない子なら、遠くへやっても構わないでは無いですか」

「っ黙れ!」

そしてジュークはキレた。


叫び、後ろにかばっていたキサラを抱き寄せる。

「え? 何をーー?」

今まで黙って成り行きを見ていたキサラは、突然のジュークの行動にただただ疑問を抱く。

そんな彼女の首筋に、ジュークは顔を埋めた。