赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「あはっ、あはははは!」

本当におかしそうに、それでいて何かが狂っている様な笑い声。


「ええ、知ってますとも! 本当はその子の血を飲めばそれだけで良いのでしょう? でも貴方はまだ飲んではいないでは無いですか!」

「っ!」

痛い所を突かれ、言葉もつまる。


つい先程までキサラの血を飲むつもりは無かった。

自分の気持ちからずっと目を背けていた。
だから気付かなかった。

自分が既に、キサラの血を飲み彼女を花嫁として迎えたいと思っていた事に。


だが気付いた今は、キサラさえ良いと言えばそれを実行したいと思っている。

やはりキサラを遠くへなど行かせるわけにはいかない。