赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「う、ううーん」

強く揺さぶるがなかなか起きない。

早くキサラに追いつきたいジュークはすぐに足を止めた事を後悔する。

起こすのに手間が掛かるのなら、時間の無駄にしかならない。


「ックソ!」

怒りに任せてクルスを思い切り叩く。

これならばクルスなど気にせず行けば良かった。


そう思い立ち上がると、クルスが呻きながら起きた。

「う、うう……痛い……」


(やっと起きたか)

ため息混じりにそう思ったジュークだが、もうこれ以上クルスに構っているつもりは無かった。