赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

これは本当にどう対処すれば良いものやら。

またため息が出そうになったとき、小さな異変を感じた。


「ん?」

その異変が何なのかは、すぐに分かった。

キサラが城を出たのだ。


(何故?)

真っ先に疑問が生じる。


キサラは馬に襲われた日から一歩も城の敷地内から出ていない。

城を出る事はあっても、たいして遠くまで行かずすぐに中へ戻る。

まだ彼女の中ではあのときの恐怖が残っているのだろうと思っていた。


ちゃんと聞いたわけではないから確かではないが、当たっていると思う。