赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「ごめんなさい。あまり城から出る様なことはしたく無いので」


ただでさえ不運の所為で小さな怪我が絶えないのだ。

それにこの間の様に死にかけるほどの危険には遭いたくない。


外に出るなど、もってのほかだった。


「そんな! 頼みます!」

今にも縋り付きそうなほど必死に訴えるクルス。

そんな彼の様子に、キサラは事情によっては聞いても良いかも知れないと思い始めて来た。


「そんなに言うのはどうしてですか? 事情によっては考えてみてもーー」

「本当ですか!?」