赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

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すっかり暗くなった部屋で、ジュークは規則正しい寝息を立てるキサラをジッと見つめていた。

明かりといえば月明かりだけだが、吸血鬼であるジュークは夜目が効くため苦にはならない。


(必要無いと思っているか、か……)

眠る前にキサラが言った言葉を思い出す。


必要無いと言えば今でも必要は無い。

一人の女に頼る様な生き方はやはりしたく無いのだ。


だが、遠くに行って欲しいと思っているのかという質問には答える事が出来なかった。