赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「ふっ……何よ、それ……ははっ」

(馬鹿みたい。本当に、馬鹿みたい)


笑って、苦しくて、涙が滲んだ。

笑い泣きしているキサラにジュークは困惑の表情を浮かべている。

だがキサラはそんな事はもうどうでも良かった。


村に出戻りしないため、メルリナの期待に応えるため、ジュークに花嫁として受け入れて貰おうとした。

いらないと言われてもめげなかった。

少しでも気に入って貰おうと、ジュークの女性の好みを知ろうとした。


でも、そのどれもがもうどうでもいい。