赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

嫌い、大嫌い。と呟きながらジュークの胸を叩く。

その力が徐々に弱まり、泣き声も嗚咽に変わった頃ジュークがポツリと呟いた。


「両親のことは……違う……」

「……何が違うって言うんですか……」

鼻をすすりながら憤然とした様子でキサラは応える。

今は何を言われても怒りが治まる事はなさそうだ。


それでもジュークは躊躇いながら言葉を続ける。

「お前の両親が死んだのは、不運のせいじゃない」