赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

本当に、死んでしまうところだった。

あの勢いで蹴られたらまず助からない。

馬の下敷きになっている椅子やテーブルの様に、自分も押し潰されていたかも知れない。


そう思うとゾッとした。


震えが止まらなくて無意識にジュークの服をギュッとつかんだ。

すると何故かジュークの腕がキサラを強く抱きしめる。


ジュークは怒っているのに、何故抱きしめてきたのか理由が分からない。

分からないのと恐怖が相まって、キサラは激しく混乱した。