赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

馬が動かなくなったことで、その場にいた人々の多くは安堵の息をつく。

だが、キサラは違った。


心臓が破裂しそうなほど脈打ち、ガクガクと体が震える。



両親と同じ所に行けるなら死んでも良いかも知れないと思った。

ジュークは自分の血を飲んではくれないし、メルリナの期待にも応えられない。

誰の役にもたてないまま、一生不運を抱えて生きていくよりは良いと思った。


だが、いざ助かってみると死への恐怖がキサラを襲った。