赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

キサラが目蓋を開けたのは着地してから。

何が起こったのかすぐには理解出来なくて、自分を抱く力強い腕に戸惑った。


何とか頭を動かすと、金糸の髪が視界に入る。

黄昏色の瞳。

ジュークがそこにいた。


眉間にシワを寄せ、怒っている様に見える。

怒りで紫の色が増した瞳がキサラを睨みつけた。

「っ……!?」