赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

「っ!」

逃げられない。

瞬時にそう思う。


あんな大きな馬に蹴られたら流石に怪我だけでは済まない。

(死んじゃう……)

そう思うと同時に両親の事を思い出した。


畑仕事中暴れ牛に襲われて亡くなった両親。

今は馬ではあるけれど、このまま蹴られて死んだら両親と同じ場所に行けるだろうか。